パーソナルスペースに入られることを極端に嫌う男が大和に許している距離が、手を伸ばすまでもなく触れてしまえる10センチという距離だった。「武藤」名を呼べば、こちらを見上げる。じわりじわりと踏み込んで、いずれゼロになるだろう距離を楽しみながら、大和は武藤の心にこそ触れたい。

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#学生戦争

武藤は欲深い。だからこそ戒めるように自制し、欲を抑え込んでいる。欲に忠実に生きている大和には、男の行動は理解できない。「俺は欲に負ける己の弱さが嫌いなんだ」武藤の言葉に耳を傾け、「小難しい事考えてんな」と返して、大和は敗北の白旗を放り投げて武藤の口を塞いだ。

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#学生戦争

見習いの子供たちの総称。跡を継ぐ子もいれば能力に応じた場所にいく子もいる。基本的にはトルガに見てもらい能力別に振り分けられる。

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#Arrival

貿易取引に関して各国と対話してる人のこと。いろんな人種と喋るので論理的で明るい。トルガとしか関わりあわない。

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#Arrival

設計士と造船担当で分かれているが、総称はピエドラ。オラとは心の友でヌーベとは数学仲間。多くの人がこれになる。

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#Arrival

天候を読む人のこと。眼鏡とそろばんを持って駅員のような独特の喋り方をする。理屈的でオラのことを小馬鹿にしている。

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#Arrival

船乗りのこと。船長はオラーム。明るい筋肉馬鹿タイプで海の神を信じている。ヌーベとはたまに喧嘩をする。

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#Arrival

各港に一人いるアームズの長。亀のような見た目をしている。数百年生きているとかいないとか。

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#Arrival

アジールの民で構成された海運組織。貿易に航海などなど海に関すること全てを取り仕切っている。各大陸には数カ所アームズによって開かれた港がある。
アームズの組織体系は階層制。船乗り部門と造船部門と貿易部門がある。アームズでは全員役職名で呼ばれており、呼ばれた場合は誰もが役職相応の対応ができなくてはいけない。個人名で呼ばれる場合は個人が特別な能力がある時などだけ。
ほとんどのアジール人は成人になると自分の名前を忘れてしまう。

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#Arrival

エリアードにある巨大な神殿。
中央に円形の建物を擁し、北と南に線対象になるように巨大な女神像（デムの姉妹）が立っている。女神の手は天に向かって伸ばされ、太陽の通り道によって常に女神の手の上に太陽があるように見える設計になっている。その周りには六本の大木が植えられており、これは六大国を表していると言われている。これが円形ドームの周りに並び、その間を縫うように建物から四本の橋がかかっている。この橋に区切られている水は四海を表していて、エルアデム全体で世界を表している、というのが考古学者たちの見解である。

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#Arrival