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創作
寝癖が勝手に喋り出しちゃう草間くんは毎朝髪のセットに余念が無い。クラスの完璧男子日向くんも実は寝癖が喋っちゃうタイプ。慌てん坊の桜井さんはいつも寝癖をつけて学校に来るけど寝癖もおっとりしてるからバレてない。
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タイトル
幸福と降伏
創作
人間の持ちうる能力の内、遺伝子によって引き継がれた部分は当人が発揮することはできない。そのため、徐々に遺伝情報が多くなり人間の発揮できる能力は劣化していく。過去の遺産が優れているのはその為である。しかし、遺伝情報を読み取るまたは、新たな人間が生まれれば、その限りではない。
創作
旅人が旅人と出会って旅の記憶を交換する話。トレードした記憶はアイテムのようなビー玉のような形になる。経験をトレードすることになるので追体験が可能で、イメージだけならその場所に行って冒険もできる。ただしその人の記憶の範囲内。
大和と武藤
眠いのか面倒なのか、髪を乾かす事もなくタオルを首にかけた武藤に息を吐き、大和は武藤の腕を取った。「ん?」「ん、じゃねえよ風邪ひくぞ」あぐらをかいた足の間に腰を下ろさせ、タオルを手に取り頭の形をなぞるように拭う。身を任せる武藤の水に塗れた首筋に目をやり、大和はため息を吐いた。
#学生戦争
#学生戦争
大和と武藤
大和は仰向けに倒れる武藤の横顔を見た。白いその顔は、噂通り無傷のままである。叩き付けられた際に意識を失ったのだろう。痛みを身体と共に引きずりながら、その顔を覗き込む。死が目の前に広がる大地で、彼が生きている事の方が不思議だった。閉じられた瞼に、命への憧憬の口づけを落とした。
#学生戦争
#学生戦争
誰かと誰か
俺の勘はよく当たる。最低最悪な場合だけ。例えば、マンガみたいに幼馴染で家が隣の女の子がいて、休み時間とか結構目が合ったりして、やばいもしかして両想い!と淡い期待を抱いた次の日に、アイツが告白されたりするんだ。勘付いてたさ、視線は俺じゃなくて隣のアイツだった、ってことくらい。神様って奴は絶対に不平等で、アイツばかりがいい思いをするように世界を回しているに違いない。でなければ、あんなにもアイツだけがモテて、ちやほやされる筈がない。どうせモテない奴の僻みですけどね!嗚呼でも、アイツの好きな相手は俺の幼馴染だから、それなりに話せるし、帰りは一緒だし?そりゃあ当然、邪魔しかしてやらない。知らん顔で幼馴染みの枠のにおさまって、どんなに罵られようが構わない。アイツにだって俺と同じ悔しさを味わう権利はあるのだから。そうだろ? これが今の俺の幸福追求権!だから今日も、俺はアイツが苦虫を噛み潰しているのを横目で見ながら、何も知らない彼女と、アイツ以上に喋ってアイツ以上に一緒にいて、ある種アイツ以上の存在である永遠の友達になってやるんだ。分かりきった結末を少し面白くする、神様の駒だったとしても。
ロビンとバレッタ
夜が回る、星が回る。君が横にいる。指を絡めて、決して離さないように星に願う。もし完璧な世界があるならまさに今だろう。孤独な夜時間。おやすみと囁いて眠る、そんな幸福に流れ星がおちる。瞬いて、輝いて。他の誰にも叶えられない願いは、君といるこの完璧な世界。
#ホグワーツ化
#ホグワーツ化
大和と武藤
武藤を小突き、大和は子供たちを願いごと抱え上げ、笹の高い位置にとつけさせた。「願いは」尋ねた大和に苦笑して、武藤は「願う事が無い」と言った。今で十分と言うのが正直なところで、これ以上も以下も望みようがない。手にした短冊は書かないまま、武藤は三人の書いた短冊を見上げて笑った。
#学生戦争
#学生戦争
大和と武藤
顔は思い出せないんだ、背中しか知らないから、と武藤は言った。武藤の記憶にあるのは、父親の大きな背中と母の優しい手と子守唄だけだ。墓石も記録にもない父親とは如何なるものか、大和には分からない。だが、二人の子供の寝顔を眺めるその顔は、大和の知る限り、父としてのそれだった。
#学生戦争
#学生戦争